
どこか、安心できる場所で
新しいイタリアの文学
パオロ・コニェッティ / 関口英子 / 橋本勝雄 / アンドレア・ラオス / 飯田亮介 / 中嶋浩郎
2019年11月22日
国書刊行会
2,640円(税込)
小説・エッセイ
エーコ、タブッキ、カルヴィーノだけじゃない、 もっと新しいイタリアの文学がここにある。 本邦初、21世紀イタリア短篇アンソロジーがついに登場! 13人の作家(うち11人が日本初紹介)による15の物語。 序文=小野正嗣 現代イタリア文学と聞いて思い浮かべるのは、エーコ、タブッキ、カルヴィーノ、ブッツァーティ、モラヴィア……しかし彼らがおもに活躍していたのは前世紀のこと。では、イタリアの文学は衰退したのかといえば、とんでもない、なぜこれまで紹介されてこなかったのか不思議に思える作家たちが山ほどいるのだ。本書はいまを生きる新しいイタリアの作家によるヴァラエティ豊かな作品を厳選した、本邦初の21世紀イタリア短篇アンソロジーである。普通の人々の生活に降りかかる移民・格差・人種問題、新しいセクシャリティのかたち、めくるめく幻想の世界、そして甘くほろ苦い少年少女時代の記憶ーー現在のイタリア文学シーンを代表する13人が繊細に大胆に鮮烈に描く多様性にみちた15の短篇を収録。巻末に各作家・作品を詳述する解説を附す。 〈『どこか、安心できる場所で 新しいイタリアの文学』は、文学というレンズあるいはマイクを通して、21世紀のイタリアの諸側面を伝えてくれる。ここに読める作品はほぼ同時代に書かれたという点を除けば、それぞれ主題も文体もまったく異なっている。本書だけからでも、イタリア文学の「いま」がどれほど多様で豊かなものであるかがたしかに感じ取れる。これを機会に、ここに紹介された作家や他の作家たちの作品が翻訳されることを切望する。僕たちには海外の文学を読むことが必要なのだ。イタリアの「いま」を描く、あるいはイタリアで「いま」書かれているこれらの作品を読むことで、それをいわば鏡にして、日本の僕たちは自分自身の姿を見つめ直し、自分が生きる「いま」がどのようなところなのかを確認することができるからだ〉(序文より) 小野正嗣 序文 小野正嗣 雨の季節 パオロ・コニェッティ 関口英子訳 働く男 ジョルジョ・フォンターナ 飯田亮介訳 エリザベス ダリオ・ヴォルトリーニ 越前貴美子訳 ママの親戚/虹彩と真珠母 ミケーレ・マーリ 橋本勝雄訳 わたしは誰? イジャーバ・シェーゴ 飯田亮介訳 恋するトリエステ ヘレナ・ヤネチェク 橋本勝雄訳 捨て子 ヴァレリア・パッレッラ 中嶋浩郎訳 違いの行列/王は死んだ アスカニオ・チェレスティーニ 中嶋浩郎訳 隠された光 リザ・ギンズブルグ 橋本勝雄訳 あなたとわたし、一緒の三時間 キアラ・ヴァレリオ 粒良麻央訳 愛と鏡の物語 アントニオ・モレスコ 関口英子訳 回復 ヴィオラ・ディ・グラード 越前貴美子訳 どこか、安心できる場所で フランチェスカ・マンフレーディ 粒良麻央訳 作家・作品紹介 編者あとがき
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