毒草師

高田崇史

2007年4月30日

幻冬舎

1,760円(税込)

小説・エッセイ

鬼田山家の先々代当主・俊春が撲殺した、一つ目の子山羊。以来、この家では「一つ目の鬼を見た」と言い残し、内側から鍵をかけて離れに閉じ篭る人間が相次ぐ。そして誰もが、そこから忽然と姿を消してしまうのだ。密室からの失踪事件として警察が動き始めたある夜、鬼田山家の長男・柊也が、自室で何者かに毒殺される。しかも、その場にはダイイング・メッセージが残されていた。捜査が暗礁に乗り上げた時、関係者全員の前に、突然、御名形史紋という“毒草師”を名乗る男が現れた。彼は一連の事件を『伊勢物語』になぞらえ、事件はほぼ100%解決したと言い放つが…。忌まわしき家伝の秘密が暴かれた時、新たな殺人が始まるー。「QED」シリーズ随一の傲岸不遜な男・御名形史紋が難事件に挑む。

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