君が降る日

島本理生

2009年3月31日

幻冬舎

1,430円(税込)

小説・エッセイ

恋人・降一を事故で亡くした志保。彼の母親が営む店を手伝う彼女の前に現れたのは、その事故の原因をつくった五十嵐だった。彼の存在を受け入れられない志保だったが、同じ悲しみを抱える者同士、少しずつ二人の距離が近づいていく…。「君が降る日」他、二編収録。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstar 3.0 2021年08月15日

島本さんの恋愛小説はあんまり幸せにならないから読みやすいな… うーん、でもこれは登場人物が勝手すぎる気がして微妙なズレを感じてしまったなあ

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2019年01月16日

女性ならではの繊細な感性で、日常の生活やその中で働く心のヒダを丁寧に描きだす。これこそが筆者の真骨頂と言えるのだろうが、それが読者の好みと合致するかどうかは、また別問題だ。作品の良し悪し以前に肌合いの違いがある。これは致し方のないところだと思う。つまり「上手いなぁ、ウワー、そうだったのか」といくら感心しても、僕の心に残るかといえば、それはないのである。例えば「君の降る日」でヒロイン・志保が経験するのは、恋人・降一の交通事故死であり、その後には事故を起こした車を運転していた五十嵐とのに恋愛感情が芽生える、こんなストーリーには単なる恋愛小説以上のドラマ性がある。ところが、ダイナミックに動くストーリーの割に平坦な印象しか残らないのである。それと「君が降る日」ってどう言うことなのかをずうっと考えてきたが、やはり分からないままである。 なお、本書には表題作のほかに『冬の動物園』と『野ばら』の二編が収録されている。ともに恋愛の一場面を切り取ったような小説である。

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