隠蔽
須賀川一中柔道部「少女重体」裁判
テレビ朝日 / 被害者の母親
2009年6月30日
幻冬舎
1,650円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会
2003年、福島県内の中学校柔道部で練習中に、13歳(当時)の少女が意識不明の重体に陥った。看病に全力を尽くす両親の元に「柔道部員の少年が、少女に暴力を振るった」との情報が寄せられる。真相を知ろうとする両親に対し、学校側は暴行の事実を全面否定する。八方塞がりの中、両親は民事訴訟を起こすと、テレビ局の「ワイドショー」が取材に訪れ、報道を開始した。次第に明らかになる学校側の「隠蔽行為」。当初、視聴率は伸び悩むが、そのプレッシャーに耐え、番組は計13回の放送を行った。また、ネット掲示板「2ちゃんねる」では、少女と両親への支援運動が呼びかけられる。真相解明への希望が生まれては、行政が踏みにじるという絶望的な闘いの中、遂に民事訴訟の判決の日が近づいてきたー。被害者母親の手記と、真実を追い続けたテレビ局の迫真のノンフィクション。
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