土漠の花

月村了衛

2014年9月30日

幻冬舎

1,760円(税込)

小説・エッセイ

ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。圧倒的な数的不利。武器も、土地鑑もない。通信手段も皆無。自然の猛威も牙を剥く。最悪の状況のなか、仲間内での疑心暗鬼まで湧き起こる。なぜここまで激しく攻撃されるのか?なぜ救援が来ないのか?自衛官は人を殺せるのか?最注目の作家が、日本の眼前に迫りくる危機を活写しつつ謳いあげる壮大な人間讃歌。男たちの絆と献身を描く超弩級エンターテインメント!

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ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

(無題)

--
0
2020年01月16日

みんなのレビュー (3)

Bis

コミカライズから

starstarstarstar 4.0 2025年04月04日

このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る

Readeeユーザー

(無題)

-- 2018年11月15日

Readeeユーザー

(無題)

-- 2018年01月21日

テンボ良いスピード感と圧倒的な迫力で戦闘場面が展開されます。舞台はソマリア、登場人物は自衛隊の精鋭たちです。ソマリア海賊対策で自衛隊が派遣され、ジブチに基地を建設した事実があるだけに、本書の戦闘場面は迫真の凄味が感じられます。自衛隊員の行動は法律で厳しい縛りが課せられていますが、それは自国防衛の時です。この小説で自衛隊員は自らの生命を守るために戦います。安保関連法案に注目が集まっている昨今ですから、タイムリーな印象がありますが、本書には政治的なメッセージは全くありません。完全なエンタメ作品です。 陸上自衛隊第1空挺団員12名は、墜落したヘリコプターの捜索・救助に国境付近に出動します。野営準備中に救助を求める女性が駆け込みます。彼女らは対立する氏族によって一族を虐殺され、必死で逃げて来たというのです。敵は実に残虐でした。歩哨のふたりの自衛官は有無も言わずに射殺され、捜索隊の隊長も抗議した途端射殺されてしまいました。窮地を逸した一行のジブチの基地までの約70キロ追撃と逃走が開始されたのでした。逃げる自衛隊員には武器も通信手段も、食料、水も一切なしです。果たしてこんな状況で追手の民兵から逃れられるのでしょうか。 花は桜木人は武士。日本人の心情に沿った花は桜を置いて他にありません。アフリカの灼熱の大地に桜を見る事は当然のごとくありません。しかし、本書において桜木に例えられる武人の心を見出す事は可能です。

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