
小林秀雄の後の二十一章
小川榮太郎
2015年8月31日
幻冬舎
6,050円(税込)
人文・思想・社会
言葉の再生こそが、日本と日本人の再生である。 小林秀雄亡きあと途絶した文藝の復興に挑む、気鋭の文藝評論家の第一評論集。 著者・小川榮太郎氏は、『約束の日ーー安倍晋三試論』などで頭角を現し、いまや気鋭の保守系論客として活躍する。政治・外交問題についても積極的に発言を続けるが、その真の憂慮は「この国の危機は政治や経済にあるのではなく、国語の空虚化、文学の衰退こそが、最も深刻な危機である」というところにある。 本書は、小林秀雄の正統な後継者として日本語と日本文学の再生に挑む、真摯な野心にあふれた書き下ろし文藝評論集である。 【目次】 戰後七十年目の國體論ーー日本の守るべき「ぎりぎり」について 《1》 靖國で歌つた「君が代」 日本の國家像、それ以前の話 江藤淳『忘れたことと忘れさせられたこと』--或いは思ひ出さねばならぬことについて 安岡正篤の「戰後」--その洞察の中心 川端康成の戰中日記 江藤淳『漱石とその時代』--明治の憂鬱 勝海舟『氷川清話』--リアリストの予言 司馬遷『史記』列傳ーー古代、支那は文明であった 104 《2》 石村利勝君の詩 ルソー『告白』--虚飾なく心を語るといふこと ドストエフスキー『死人の家の記録』--強力な生命力の発露 136 人、人、人ーー或いはストーカー、若きウェルテル、ビル・ゲイツ 155 カラヤンとフルトヴェングラーの《第九》 167 音樂と政治ーーダニエル・バレンボイム試論 197 クリスティン・ティーレマンのブルックナー《第八》 215 ボストン美術館展を見る 228 《3》 平野啓一郎作、『決壞』--戰後レジームの「決壞」としての、 241 川端康成の『古都』--ただ素直に読み抜く試み 351 日本語といふ鬼と偉さうな男たちーー水村美苗『日本語が亡びるとき』熟讀 417 《終章》 天上の序曲「もう何も言はぬ」の後にーーあるいは、ハムレット幻想
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