
キラキラ共和国
小川糸
2017年10月31日
幻冬舎
1,540円(税込)
小説・エッセイ
ツバキ文具店は、今日も大繁盛です。夫からの詫び状、憧れの文豪からの葉書、大切な人への最後の手紙…。伝えたい思い、聞きたかった言葉、承ります。『ツバキ文具店』待望の続編。
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私もキラキラ共和国を作りたい
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(無題)
観光パンフレットに記された通り一遍の情報に飽き足らず、地元住民しか知り得ないディープな情報に基づいて行動するのが旅の達人と信じられている。本書には鎌倉のディープな地元情報が散りばめられているので、そんな読み方もまた楽しいものである。 さて、本書は古都・鎌倉を舞台に代書屋の鳩子が人々の人生に静かに寄り添う「ツバキ文具店」の続編である。QPちゃんを縁に恋に落ちたポッポちゃんとミツローであったが、本書ではもう既に結婚しているのだ。前書との1番の違いは、鳩子の気持ちが中心に描かれる点だ。鳩子の生い立ちは決して幸せなものではなかった。しかし、自らが家庭を持ち育児に追われる日々を過ごす中で、家族や血縁とは何であるかが著者の視点から語られる。 さて、人は何の為に生きるのか、それは、幸せになるためである。これが全てとは言わないが、少なくとも正解のひとつである事は間違いなかろう。それでは、幸せはどうしたら手に入れることができるのか。これに対しては、たいへんに分かりやすい物語が既に用意されている。ご存知チルチルミチルの青い鳥である。鎌倉郊外、山あいの住宅地に暮らすポッポちゃん、ミツローさん、QPちゃんの家族、そして近隣の友人たちとの交流。人を慈しみ、思いやる気持ちに溢れた人々が織りなす空気と時の流れ、そこにこそ幸せが潜んでいる。そんな事をしみじみと思わされた作品である。
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いい話だけでなく、現実味もあり、素敵な人々が日々織りなす日常にじわじわくるストーリー
続編のストーリー。この物語、とても日本人らしい習慣を大切にしている出来事が出てくるから、読んでて勉強になるし、昭和の時代や昔の文化の面影を体験しているような感覚にもなる。 代筆屋としての仕事は、前巻の方が文具系についてもいろいろ書かれていたのでそっちの方が面白かったかな。 今回のでは、特に盲目の男の子が出てきた箇所が胸打たれた。彼の話はもっと知りたいと思う。
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