プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる
尾原和啓
2021年7月28日
幻冬舎
1,650円(税込)
ビジネス・経済・就職
あなただけの物語を、走りながらさらけ出そう!絵本で稼ぐのではなく、絵本を作っている過程をオンラインサロンで売る。CDで稼ぐのではなく、CDデビューまでの道のりをライブ配信で売る。人はプロセスに惹きつけられる。なにかを作り出すすべての人にとって、プロセスエコノミーは武器となる。
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読みやすく面白いが、他の理論に基づきプロセスエコノミーを説明しているに過ぎず、他の理論との違いがわからない
このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る
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「プロセスエコノミー」を理解する為の軽めの導入本
山口周さんが推薦してたので、prime 読み放題 で読んでみた。 技術進歩により「アウトプット」にはほとんど差はなくなる。 「プロダクト」で差別化出来なくなった時代には「プロセス」にこそ価値が出る。だから、プロセスをユーザーと一緒に創り上げる→ファン化!をエコノミーにしよう。という戦い方の解説。 まぁ、今まで“そうだよなー”と思ってた事だったし、それぞれの章を構成する一つ一つのテーマ/副題のセンテンスが短く、沢山の事例紹介のようで読みやすかった。 その分“深み”はないが、はなからコッチの方向でいこう!や、プロセスを公開する準備をしておこう!という意思決定をするキッカケにはなるし、納得感は高かった。 “目から鱗”ってほどではないが、今から製品やサービスを生み出すタイミングの人には『前提』となる考え方が分かりやすく詰まっていてイイと思います。
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意味があるタバコは、コンビニに200種類並ぶ価値がある
iモード立ち上げ、マッキンゼー、楽天など、転職12回の経験を持ち、経産省の委員、グロービス講師を務める尾原和敬氏による21年の本。 本書はコンセプト通り、著者のオンラインサロンで制作過程をオープンにして完成したという。 良いものを作るだけではモノが売れない時代になり、プロセス自体に課金じ、プロセスを共有することでファンを獲得することが今後さらに重要となる。 背景には、モノがなかった時代(乾いている世代)は、幸せの軸として、達成、快楽を重視し、他人が羨むようなものが欲しい。 一方でモノが余る時代(乾けない世代)は、ないものがない社会で育ったため、達成や快楽に対する飢えがなく、良好な人間関係、意味合い、没頭など、物質的なものより、内面的なコトに価値を感じる。自分が心から好きだと思えるものが欲しい。 サービスは、役に立つものか意味があるものかに2極化する。世界の誰が見ても圧倒的に質が高いグローバルハイクオリティを備えたもの(圧倒的なお金と人材を使ったパワーゲームが求められる領域)か、特定のコミュニティにおいて熱い想いで支持されているローカルロークオリティ(プロセスやコミュニティでクオリティを補完し、また補完することに参加者の喜びが生まれる仕組みが求められる領域)かとなる。 特に興味深かったのは、価値を伝える手法として、オバマの選挙戦の参謀マーシャルガンツによるSelf Us Now理論。Story of self自分がここにいる理由を語り、story of us私達がここにいる理由を聴衆に投げかけ、story of now今行動を起こすべき理由を訴えるという。ホリエモンも著者ゼロでは、自分の話をして距離を縮め、共通点を見出して連帯感を作り、自分のやりたいことを説明する骨格とすることで、これまでとは異なる読者層を獲得したという。 また、プロセスからファンを獲得する中での落とし穴の指摘もあり、プロセスが目的化し、本来の目標を見失うリスクがあるという。他人が作った自分に乗っ取られないように、自分のwhyに立ち返って、自分は何のためにやるのか、自分の一番大切にしているものはなにか、自問自答が必要というのは、自身のキャリアを考え直す自分には参考になった。
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