レインメーカー

　面白かった。 　幼い子どもが病院で死んだ。自分の利害で病院を相手取って訴訟をさせようとする祖父、自分の対応に責任感のない祖母、周りに振り回される父、そもそもおかしい母親。そして、幼児の死を利用しようとする弁護士事務所。 　それぞれの思惑で医療過誤の訴訟が起こる。子どもを救えなかったということで病院と対応した二人の医師が訴えられる。 　このような時、情緒的に死んだ子どもの家族の見方を世間はしがちだが、公正・公平に物事を判断することが必要だ。 　この物語では、公正・公平に物事を捉えようとする弁護士と新聞記者が出てくる。 　こんな結末だといい。爽やかな読了感。

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