ゴッホのあしあと

日本に憧れ続けた画家の生涯

幻冬舎新書

原田マハ

2018年5月31日

幻冬舎

836円(税込)

ホビー・スポーツ・美術 / 新書

生前一枚しか絵が売れず、三七歳で自殺したフィンセント・ファン・ゴッホ。映画「炎の人ゴッホ」の影響もあり不遇をかこった狂気の天才という印象が強く、死後高騰し続ける作品は、今では時に百億円を超える金額で取引され、センセーショナルに語られることが多い。だが真の姿は写実絵画から浮世絵、空想画と新しい描法を研究し独自の様式を追い続けた努力の人。またラテン語とフランス語を巧みに操る語学の才をもち、弟宛の膨大な書簡は「告白文学の傑作」として読み継がれている。新たな「人間・ゴッホ」像に迫る。

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Readeeユーザー

小説とセットで

starstarstarstar 4.0 2020年12月02日

原田マハ『たゆたえども沈まず』のあとに読むのがベスト。同著の解説的な位置づけだと思う。

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imnisme

ゴッホが愛おしい

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3.6 2020年04月11日

日本美術と相関したゴッホの人生の軌跡を作者自身が辿っていく。 私もゴッホは「狂気の人」と呼ばれるのは気にくわない。彼は天才という一面の傍、繊細で孤独で寂しい人だったと思う。読んでいるとパリやアルルを歩き回りたくなる。ゴッホの目に映って絵画になった風景を私も一緒に体感したい。彼の絵画作品が描かれた土地、作品が所蔵されている美術館などの名前が挙げられたら即座にメモ。 受け入れてもらえず孤独を感じた永遠の憧れの街パリ、日本の幻想を見出し逃げるようにして訪ねた都落ちのアルル、精神病院に収容させられながら画家として絵を描く強い意思を秘めたサン=レミ、ゴッホの最期の場所オーヴェル=シュル=オワーズ、全ての土地の記憶がゴッホと絡め合いながら脳裏に浮かび上がってくる。パリ以外は行ったこともないのに。 レビューと言いながらほとんどゴッホについて言及していることに気がつく。この作品を借りてゴッホが顔を出し原田マハに自分のことを書かせるような力が彼にはあったのだろう。

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