鰹節を手削りする 美味しい暮らし

日本の味いただきます

永松 真依

2023年2月17日

主婦と生活社

1,650円(税込)

ビジネス・経済・就職 / 美容・暮らし・健康・料理

鰹節を手削りする──。 かつてあった日本の家庭での光景は、もう遠い昔のこと。 著者である永松さん(通称「かつおちゃん」)は10年ほど前、祖母が鰹節を削る姿に心を打たれ、それ以来、鰹節一筋。 5年前には、たっぷりの鰹節を削ってご飯に乗せる、究極シンプルな朝ご飯を提供するお店「かつお食堂」を東京は渋谷にオープン。「ミシュランガイド東京2022」「ミシュランガイド東京2023」の「ビブグルマン」で掲載されました。 毎朝豆を引いてコーヒーを飲むように、 食べる直前にチーズを削ってパスタを食べるように 鰹節を“ガリガリシュッシュ”と手削りして、料理に“パラリ!” この“ガリガリシュッシュ、パラリ!”が かつおちゃんが奏でる、鰹節の美味しいリズム。 芳醇な香りが鼻を刺激し、いっそう旨味がふくらみます。 <鰹節はまるでお母さん> かつおちゃんはそう言います。 削った鰹節は、ガリガリの粉っぽいものでも、シュルシュルっとした羽衣のようなものでも“削れていればOK”と、いたって懐が深いから。 そして、日本の味を生み出す素として おばあちゃんから、そのまたおばあちゃんからつながれ、 お母さんから子どもへ、そのまた子どもへとつなぎ、“食を育む”“愛を育む”から。 ほっととする存在なのです。 <鰹節への愛がたっぷり!> そんな鰹節の包容力を実感してもらうには、実際に使うのが一番。 かつおちゃんは、アイスクリームやフルーツにもパラリ。 「スイカに塩をかけると味わいが増すのと同じで、鰹節の塩けがフルーツの甘みを引き出し、旨味がプラスされるんです」 本書にはほかにもたくさんの活用、鰹節を使った出汁のひき方、活用法を掲載。 鰹節のつくり方、歴史、鰹節づくりの職人さんの話、鰹節をめぐる旅情報などもあり、 縄文時代からつながる日本の味をもっと知りたくなります。 そして、鰹節を削ってパラリ、したくなります。 <帯の言葉は小山薫堂さん> 放送作家・脚本家として活躍する小山薫堂さんにお言葉をいただきました。 かつおちゃんをいつも見守り、応援してくださっています。 「鰹節が恋しくなる! 鰹節が削りたくなる! 鰹節が食べたくなる! 鰹節に感謝したくなる! そんな本です。」 そして、こんな言葉もくださいました。 「これは、かつおちゃんから鰹節へのラブレター! 食べる幸せが詰まった“食のふるさと”のようだ。」 まさに、愛の詰まったラブレター。 その愛を、お届けします。

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