修行者達の唯識思想

佐久間 秀範

2023年9月20日

春秋社

4,070円(税込)

人文・思想・社会

観念論や独我論として理解されがちな唯識は、思想というより悩み苦しみから解放されるための修行法である! 原点にかえり、唯識思想の意義を現代的に説くとともに、学術的に唯識文献の内容や最新の研究に基づいた瑜伽行唯識学派諸論師の系譜を明らかにする。 まえがき 第一章 修行者の目で見る唯識思想  第一節 唯識とは何か  第二節 修行と言葉  第三節 修行法としての唯識観法  第四節 三界とは何か  第五節 人が悩み苦しむメカニズム  第六節 言葉は心を支配する  第七節 言葉の呪縛を離れる 第二章 瑜伽行唯識学派の立ち位置  第一節 瑜伽行唯識学派が大乗仏教といわれる理由  第二節 瑜伽行唯識学派の由来  第三節 大乗仏教との出会い  第四節 本書で扱う瑜伽行唯識文献史  第五節 修行者達の修行風景  第六節 瑜伽行唯識文献に見られる修行実践  第七節 アーラヤ識や三性説など唯識理論と修行実践 第三章 『中辺分別論』と『大乗荘厳経論』  第一節 『中辺分別論』と『大乗荘厳経論』の造論の趣意  第二節 『中辺分別論』の説き方  第三節 『中辺分別論』第三章の三性説の説き方  第四節 『中辺分別論』に塗り込められた修行実践  第五節 『大乗荘厳経論』の説き方  第六節 『大乗荘厳経論』における三性説  第七節 『中辺分別論』が上手に隠しておいた転依思想  第八節 『大乗荘厳経論』における転依思想  第九節 修行実践には大悲が不可欠  第十節 二つの視点からの説き方を継承するもの 第四章 『摂大乗論』  第一節 『摂大乗論』という論書  第二節 八識構造の形成  第三節 三性説の整理整頓  第四節 修行実践を描写する中での唯識理論  第五節 ブッダの境地 第五章 『唯識二十論』と『唯識三十頌』  第一節 一般常識的視点と修行者の視点という構図  第二節 『唯識二十論』の説き方  第三節 経量部的という考え方  第四節 『唯識三十頌』の説き方 第六章 仏教論理学と密教  第一節 瑜伽行唯識思想から仏教論理学へ  第二節 瑜伽行唯識思想から密教へ  第三節 仏教論理学者は同時に密教学者 第七章 瑜伽行唯識学派の諸論師の系譜  第一節 諸論師の系譜の見直し  第二節 マイトレーヤ(弥勒)  第三節 アサンガ(無著)  第四節 ヴァスバンドゥ(世親もしくは天親)  第五節 ディグナーガ(陳那)  第六節 アスヴァバーヴァ(無性)  第七節 スティラマティ(安慧もしくは堅慧)  第八節 護法と戒賢と安慧と玄奘 参考文献と略号 あとがき

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