医療民俗学序説

日本人は厄災とどう向き合ってきたか

畑中 章宏

2021年10月20日

春秋社

2,200円(税込)

人文・思想・社会

禍(わざわい)を祓う 祈りと呪い(まじない) 「疫病は民俗社会にも、多くの苦難を与えてきた。しかし、疫病をもたらすものは私たちの内部と外部を行き来し、長いつきあいを重ねていくなかで交渉の余地がある存在であることを察知していたのではないだろうか。これから先も続いていく「新型」との関わり方においても、民俗の記憶と手段は、どこかで参考になるのではないだろうかーー。」(本文より) 西洋医学の恩恵に与る以前、日本人は民間信仰や俗信といった民俗的な方法で病という外から来るものに対処してきた。翻って21世紀のコロナ禍において、迷信や因習として近代以降に斥けられたはずの「まじない」にすがるふるまいが見られたことも事実である。 疫病や天変地異などの「厄災」を民俗学的にとらえると見えてくるものとは何か。 災害民俗学の一系譜として「民俗の医療」の端緒をひらく。

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