
親鸞
『歎異抄』を手がかりとして
東西宗教思想家たちのシュンポシオン
伊藤 益 / 長町 裕司 / 北條 勝貴
2024年3月21日
春秋社
3,960円(税込)
人文・思想・社会
現代に繋がる豊かな宗教思想が育まれた東西中世。この巻では絶対他力や悪人正機といった親鸞思想の核心をアウグスティヌスやパウロとも比較して明らかにし、親鸞の生涯もたどりつつ、その思想が果たして仏教といえるのか、ブッダの思想まで遡って探究する。 序 章 『歎異抄』の親鸞 1 蓮如の姿勢 2 著者の問題 3 著作の構造 4 教科書的知見の問題点 5 師資相承 第1章 仏法とは何か 1 初転法輪 2 四苦八苦 3 諸行無常から諸法無我へ 4 絶対的自己否定性 5 大乗(マハーヤーナ)の成立 第2章 信の構造 1 仏法の綱格 2 「信心」中心主義 3 例外規定の解釈 4 如来から与えられる信心 5 信心の「場所」としての念仏 第3章 親鸞の境涯 1 十余ヵ国の境を越えて 2 「念仏者親鸞」の誕生 3 承元の法難 4 稲田から京都へ 5 善鸞義絶事件 6 最晩年の親鸞 第4章 悪の思想 1 悪人正機 2 従来の解釈とその問題点 3 親鸞の「悪」の独自性 4 生きて在ることそのものの「悪」 5 排除の構造 6 存在論的絶対悪ゆえの無力 第5章 慈悲の思想 1 明恵の法然批判 2 明恵への反論 3 往相即還相、還相即往相 4 博愛主義的志向性 5 二種回向にまつわる不可避的問題 第6章 宿業と自由 1 問題の所在 2 無碍の一道 3 宿業原因説 4 帰責可能性 5 親鸞の厳格主義 第7章 浄土論 1 唯円の問い 2 親鸞の矛盾? 3 法性法身としての阿弥陀仏 4 絶対の無としての浄土 5 純粋浄化作用としての浄土 終 章 知と無知 1 仏法を無みする人々 2 無知の知 3 「愚」を求めるこころ 4 素朴実在論に抗して 補論1 念仏とは何か 1 何のための念仏か 2 信心と念仏との関係 3 手段化された念仏 4 念仏と「無我」の思想 補論2 三願転入 1 三顧の内容 2 第十八願からの退行 3 転入の完成 あとがき 親鸞年表 参考文献
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