旅路の果てに

人生をゆさぶる〈旅〉をすること

久保田 耕司

2022年6月20日

春秋社

2,420円(税込)

人文・思想・社会

〈旅〉とは何か。ガイドブックや口コミサイトで話題の場所を物見遊山するだけで旅と言ってしまっていいのだろうか。インドやタイをバックパッカーとして旅するうちに、旅に魅せられ、一時は旅を仕事にまでした著者が、旅の本質をめぐる思考の旅へといざなう。 プロローグ これから「旅」について書こうと思うこと 第1章 旅とは何かということについて 1 コニー、旅について語る  シンガポールから来たコニー/都市国家の旅行事情と旅へのこだわり 2 実質的意味と旅の本質  言葉が指し示すもの/「安全」は実在するか?/全体性は指し示せるか? 3 表面的な現象と「根っこ」にある意味  旅の構図をイメージしてみる/街灯の下で「旅」を探す 第2章 旅の入り口 1 「知らない」ということの自覚──はじめてのバンコク滞在で  ガイドブック無しで旅立つ/はじめて出合った安宿/最初の旅で求めていたもの 2 自己流の旅、その源泉──コニーとアーティストプレイス  コニーと安宿探し/分からないまま探してみる/「知」ではなく「情熱」が導く 第3章 旅の途上──「境界」を意識する 1 文化の違いに気付く──ドイツで感じたこと  ヴュルツブルクで異文化考察/大きく変わる外面と、あまり変わらない内実/異文化にふれて気がつく「境界」 2 カルチャーショック──スリランカで  洗礼を浴びる/欧州系白人バックパッカーの実態/揺さぶられる「境界」 3 ありのままに見ることの難しさーーゴッサム・シティ、もといコルカタへ  うわさのゴッサム・シティへ/バクシーシにどう対処するか?/前提知識と価値判断を停止する 4 認知の仕組みと洗脳と現実ーーケララ州で出合った老人の話  老兵は死なず?/教育という名の洗脳/世間虚仮唯「旅」是真 第4章 楽園のジレンマーー彼岸はどちらの側にあるのか? 1 金村氏の話  ちょっとした思考実験その1──脳だけで意識を保てるか?/ソマティック・マーカー仮説と唯識論/金村氏との出逢い 2 千葉さんの話  ちょっとした思考実験その2──計測と実体について/「空即是色」は間違っている?/金村氏とパンガン島へ/楽園でのセミ・リタイア生活 3 楽園のその後  ちょっとした思考実験その3──「有」と「無」は同じ意味に帰する/靴ひも理論 /それぞれの楽園とその結末 終章 旅とは観念からの解放である。ではその後に残るものとは?  タイの「出家」と言葉の意味/「集中力」とは「排除力」/分別心と全体性/「たび」とは家=住居を出ること。では「住居」とは?/最後に残るものの意外な正体 エピローグ 旅の導きの先に

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

0

未指定

1

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください