マリス・ヤンソンス

すべては音楽のために

マルクス・ティール / 小山田 豊

2022年8月2日

春秋社

3,630円(税込)

エンタメ・ゲーム / 楽譜

世界的に活躍した指揮者マリス・ヤンソンス(1943-2019)の生涯。 ラトビアに生まれ、カラヤン、ムラヴィンスキーという東西の両巨匠に見出されたヤンソンス。オスロ・フィルの指揮者として頭角をあらわし、ピッツバーグ響を経て、21世紀に入ってからはアムステルダム・コンセルトヘボウ・オーケストラとバイエルン放送交響楽団というヨーロッパのトップ・オーケストラの首席指揮者を兼任した。ベルリン・フィルを筆頭に数多くの客演もこなし、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでは三度(2006年、2012年、2016年)指揮をつとめている。 そんな巨匠ヤンソンスの生涯を幼年時代から、惜しまれつつ世を去るまで、オーケストラとの仕事を中心にたどる。 ミュンヘンで長年ヤンソンスを取材してきた著者が、本人へのインタビュー、苦楽をともにしたオケメンバーによる回想、さらには個々の楽曲の演奏分析や演奏会評を交えつつ、名だたるオーケストラのシェフとしての軌跡と、その証たる精緻な音楽づくりに迫る。家族との思い出や、自身の健康面、さらにはオケのためのホール建設をめぐってたびたび辛酸をなめたことまで赤裸々に綴られる。 【写真(16頁)・略年譜・詳細なディスコグラフィつき】 まえがき 第二の誕生 父親たち 指揮台への第一歩 ソ連からの巣立ち オスロ・フィルとの「事実婚」 チャイコフスキーで大躍進 ロシアの誘惑、国際的な成功 イギリスとウィーンでの「浮気」 人生を変えた心筋梗塞 怒りと共に去る ピッツバーグになじむまで 対立と甘い誘惑 ある米国オケの変化   バイエルン放送響の再出発と改革 コンセルトヘボウでの刀礼 ミュンヘンのコンサートに変化を アムステルダムでの試行段階 ホールをめぐる新たな闘い オペラへの復帰 バイエルンのオケと世界を旅して 解釈と柔軟さ 個人的な好み ウィーンのニューイヤー・コンサート 日々のストレス、そしてキャンセル 教育活動と厳しいスケジュール 新ホールーー生涯をかけたプロジェクト アムステルダムでのフィナーレ ベルリンからの誘い あちこちへの旅、そして現代曲 祝祭でのオペラ、意外なシューベルト 因縁のチャイコフスキー 最後の舞台 コーダ 謝辞 訳者あとがき マリス・ヤンソンス略歴 ディスコグラフィ 人名索引

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