元禄太平記

春陽文庫

角田喜久雄

1988年9月1日

春陽堂書店

533円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

延宝六年(1678)秋、はるか煙霧にけむる水平線の彼方を刻々と沈みゆく血のように真っ赤な夕陽を横切って、“黒潮の魔王”と恐れられる五竜丸が南を指して走っていた。その船には、“希代の海賊”塩飽の灘右衛門と、その片腕で“江戸の親方”と呼ばれる相模の剛造が乗っていた。そして、その目的は、十余年にわたって稼ぎに稼ぎ、南海の無人島に秘匿してきた莫大な財宝の数々を持ち帰るということにあった。が、船にはもう一人、夫の遺言によりその島に渡らんとするお京なる女が潜んでいた。-かくて大久保石見守の秘宝の謎を秘めた“入鹿の絵図”をめぐっての大久保一族と、由比正雪の末裔を称する駿河伊那太郎一族との血で血を洗う宿命の一大闘争がまき起こる。

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