若さま黄金伝奇

春陽文庫

木屋進

1996年4月30日

春陽堂書店

555円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

松の緑も鮮やかな江戸城大手門の前に瓢然と立った眉若い侍があった。その着衣には、徳川家の定紋“三ツ葉葵”が。この男、“好色将軍”家斉の末子で、側室四十人、その子女五十二人の中の一人で、捨て扶持三千石の“伝法若さま”新八郎、二十一歳であった。老中水野越前守からの急使を受けて久しぶりに登城したのだったが、蝋鞘の大小を落とし差しにした身形はその気品ある風貌にふさわしからぬ伝法姿であった。で、水野越前守の急用とは…。甲斐の武田家埋蔵金の秘密についてであるという。将軍家慶の大奥寝所に、“甲州忍盗”を名乗る賊が出現、埋蔵金探索を禁ぜよと一言残したというのだ。それ故、南北奉行所に内密で、葵新八郎に協力方の要請がなされたのだった。

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