三角館の恐怖

春陽文庫

江戸川乱歩

1988年4月30日

春陽堂書店

492円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

隅田川近辺の川岸に建つ石とレンガの古色蒼然たる3階建ての洋館ー元は正方形の屋敷だったものを対角線で真二つにしたため、付近の人々から三角屋敷とも三角館とも呼ばれる蛭蜂一族の洋館で、1月下旬の雪の日の深夜、突如として1発の銃声が鳴り響いた。二つの蛭蜂家には、双子の当主が生き残り競争を賭けた巨万の遺産相続権をめぐる執念の敵意が、異様な情況をここに寄る一族すべての者たちに及ぼし、ついには第2の殺人が!犯人は内部の者に限られていた。7人の容疑者のうち、はたして真犯人はだれか…?-篠警部と森川弁護士をホームズとワトソン役にして怪事件のナゾを解く、アメリカの作家ロジャー・スカーレットの本格編「エンジェル家の殺人」を原作にする傑作翻案小説。

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