聖徳太子に学ぶ外交

どうする東アジア

祥伝社新書

豊田有恒

2007年11月30日

祥伝社

814円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

日本人の多くは、聖徳太子のことを、非戦主義者と誤解しているようだ。だが、史書に描かれた彼は、疑うことなく「剛毅果断の武人」である。有名な「和をもって、貴しとなす」も、「大いに議論をつくせ」の意味にほかならないのだ。そして、対話では埒があかない輩と出くわすと、太子は力を示すことを厭わなかった。当時対立していた隣国・新羅を牽制するために、九州北部に大軍を集中させたことがある。その結果、みごとに新羅の軟化を引き出した。一方、現代日本の官僚たちはといえば、中国・韓国に遠慮して直言できず、北朝鮮の罵詈雑言を真に受けないのが大人の態度と決め込んできた。こうした気概のない外交態度はいますぐ改めるべきではないか。太子の事績から、学ぶ点は多い。

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