論戦力
祥伝社新書
筆坂秀世
2009年4月30日
祥伝社
858円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
抜群のテクニックを誇る小泉純一郎、二の矢、三の矢まで用意する不破哲三、論戦力を勘違いしていた安倍晋三。石橋を叩いて壊す志位和夫、喧嘩をふっかける菅直人。訥弁で、政治をシンプルに考える小沢一郎、「覚悟」のない麻生太郎は論外、とばっさり。勘は鋭いのだが、いくつも質問しては、はぐらかされる福島瑞穂、意外と上手だった小渕恵三など、古今の論戦を具体的事例をあげて述べる。論戦力とは、しょせん胆力、相手への人格攻撃だけは絶対してはならない。その点でつまずいた辻元清美。また、鈴木宗男の質問力には舌を巻くと著者はいう。優れた政治家とダメな政治家が、一読で分かる一冊。
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