第十六代徳川家達
その後の徳川家と近代日本
祥伝社新書
樋口雄彦
2012年10月31日
祥伝社
858円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
徳川家達は、大政奉還の4年前(文久3年)に生まれ、 太平洋戦争の前年(昭和15年)に亡くなった。その76年の生涯は、 日本近代史とそっくり重なる。最後の将軍・慶喜から徳川宗家を 4歳で継ぎ、貴族院議長を30年間つとめ、その間、組閣の大命も 下った。ワシントン会議の全権委員となり、軍縮問題に取り組み、 右翼に命を狙われたこともあった。前政権の頭首を継承しながら、 新政府のもとでも存在感を発揮しえたのはなぜか。その稀有な生涯と、 それを許容した日本という国の謎に迫る。 第一章 第十六代徳川家達の誕生 第二章 七〇万石のお殿様 第三章 若き公爵、イギリスへ 第四章 幻の徳川家達内閣 第五章 協調路線と暗殺未遂 第六章 一族の長としての顔 第七章 徳川家の使用人と資産 第八章 日米開戦を前に死去 徳川家達・略年譜
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