軍務局長 武藤章

祥伝社新書

岩井 秀一郎

2024年2月2日

祥伝社

1,320円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

昭和陸軍を体現し、昭和史の鍵を握る男 武藤章は昭和陸軍のなかでも強い存在感を放っている。 2・26事件後に成立した広田弘毅内閣では組閣に介入、盧溝橋事件後は日中戦争を推進し、 近衛文麿の新体制運動に参画したが、日米間に暗雲が漂うと避戦に尽力。 開戦後は師団長、方面軍参謀長として戦闘に従事した。 戦後は東京裁判においてA級戦犯とされ、巣鴨拘置所で処刑された。 また、武藤が務めた軍務局長は昭和10年代、軍内外に強い政治力を発揮し、 時の政権をも左右するほどの権勢を誇った。昭和史の折々に登場する武藤、 その生涯を追うことで、昭和史と昭和陸軍を読み解く。 武藤家等への取材で得られた、貴重な証言および写真も掲載。 (以下、目次より) 第一章 煩悶ーー軍人に向いていない青年 第二章 派閥抗争 第三章 日中戦争 第四章 軍務局長(1) 新体制運動 第五章 軍務局長(2) 日米交渉 第六章 軍務局長(3) 開戦へ 第七章 師団長として 第八章 フィリピンの戦い 終 章 東京裁判、そして死

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