激走！

「ただの整備士がレース仕様車改造のメカニックに！？」生田泰夫は降って湧いたような自分の幸運に驚いた。しかも整備士としての生田の腕を見込んだのは往年の名レーサー金沢昭宏だった。期間はほぼ一ヵ月、深夜に及び解体、改造そしてチューンアップ。やがて迎えた『富士５００キロレース』で、プロ集団のワークスカー相手にどこまで食い込めるか。