
忘憂草
便り屋お葉日月抄9
祥伝社文庫
今井絵美子
2015年12月11日
祥伝社
682円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
日々堂のお葉の元に山源の総元締源伍から文が届いた。だが、筆蹟があまりにも弱々しく、女ごの手になる文にみえる。いぶかるお葉は思い切って山源を訪ね、驚愕した。源伍は口も回らない状態で臥していたのだ。さらに縋りつくような目をお葉に向けて言葉を吐いた。家を飛び出したきりの息子源一郎を捜して欲しい、と(「花卯木」)-江戸に涙と粋の花を咲かす哀愁情話。
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