神の子 花川戸町自身番日記

祥伝社文庫

辻堂魁

2020年9月11日

祥伝社

792円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

人の本心は誰にもわからない。だから思い遣るーー 隅田川近くの横町に生きる人々が、手探りで明日を掴もうとする、江戸の人間交差点! 浅草花川戸界隈には、《人情小路》と呼ばれる横町があった。戯作者を目指す可一はその辻の自身番の書役として、町内の出来事を日記に残していた。そこに綴られていたのは、一膳飯屋を営む男を衝き動かした慕情や、大好きな父親の窮地を救おうとする童女の奇跡、武士の義ゆえに添い遂げられない夫婦の絆だったーー 健気に懸命に生きる人々を描く、感涙必至の時代小説。

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