巨鯨岬

長編青春ロマン

小川竜生

1999年7月31日

祥伝社

1,760円(税込)

小説・エッセイ

捕鯨の町・太地に生まれ、鯨を追うことに己の全存在を懸けてきた男がいる。その父の背中を見て育ち、いつしか父を越えるモリ撃ちになりたいと願う少年がいた。しかし、商業捕鯨の禁止によって天職を奪われた父親は酒に溺れ、母を殴り、そして凌辱した。やがて、母が逃げたあと、少年は心に鬱積した憎悪と憤懣の捌け口を、ひたすら喧嘩に求める…。本書は、そんな父と息子の相克と絆を描いた第一級の父子小説であると同時に、第一級の不良小説である。父の、息子の、やり場のない苛立ちとひりつくような孤独感が、読む者の魂を揺さぶらずにはおかない。

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