冥府の虜
プルト-ン
高嶋哲夫
2000年12月31日
祥伝社
2,090円(税込)
小説・エッセイ
一九八六年四月二十五日、ソ連、チェルノブイリ原発事故発生。二〇○X年、福井県で高速増殖炉『飛翔』が完成を目前にしていた-。『飛翔』計画のリーダー嶋木は、警察庁の梶山に、十七年前に失踪した親友・西村の消息を訊問された。来日するロシア原子力視察団員のペトロビッチ博士こそ、西村だというのだ。嶋木の妻イレーナを奪って消えた西村が、今なぜ祖国へ帰るのか。そして警察に追われる理由とは何か?やがて来日科学者の突然死、『飛翔』用プルトニウム強奪計画の噂、ロシア軍流出武器を使う暴力団抗争の続発、視察団員の大量失踪-不審な事件が連鎖し、嶋木が愛する者たちにも危機が迫る!そして浮上した悪夢の計画。それは人類の未来を揺るがす巨大な陰謀だった…。サントリーミステリー大賞受賞の気鋭が書下ろした迫真の超級サスペンス。
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