青嵐
長編時代小説
諸田玲子
2007年3月31日
祥伝社
1,980円(税込)
小説・エッセイ
幕末の侠客・清水次郎長の元には二人の松吉がいたー一の子分として名を馳せた森の石松こと三州の松吉と、相撲取りも顔負けの巨体で豚松と呼ばれた三保の松吉である。同じように親から疎まれ次郎長のもとに身を寄せた二人だが、石松は美男の女泣かせ、博打も喧嘩もめっぽう強い兄貴肌、かたや、豚松は女も博打も大の苦手の憎めない愛嬌者。好対照ながら、二人はお互いを認め合う仲だった。しかし、青嵐のように幕末の東海道を駆けぬける彼らの前に、苛烈な運命が待ち受けていた…。任侠の道を貫き、義理と人情に生きた最後の侠客を描く傑作時代長編。
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