羊は安らかに草を食み

宇佐美まこと

2021年1月8日

祥伝社

1,870円(税込)

小説・エッセイ

認知症を患い、日ごと記憶が失われゆく老女には、それでも消せない “秘密の絆” があったーー 八十六年の人生を遡る最後の旅が、図らずも浮かび上がらせる壮絶な真実! 日本推理作家協会賞 『愚者の毒』 を超える、魂の戦慄! 過去の断片が、まあさんを苦しめている。それまで理性で抑えつけていたものが溢れ出してきているのだ。彼女の心のつかえを取り除いてあげたいーー アイと富士子は、二十年来の友人・益恵を “最後の旅” に連れ出すことにした。それは、益恵がかつて暮らした土地を巡る旅。大津、松山、五島列島……満州からの引揚者だった益恵は、いかにして敗戦の苛酷を生き延び、今日の平穏を得たのか。彼女が隠しつづけてきた秘密とは? 旅の果て、益恵がこれまで見せたことのない感情を露わにした時、老女たちの運命は急転するーー。

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ユウハル

書店員

想像できないほどの気迫が伝わってくる

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1
2021年01月09日

ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

過去を過去としてきちんと心にしまうこと。それがちゃんと生きて死ぬことの第一歩

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2
2021年01月09日

みんなのレビュー (1)

金鯱

 

starstarstarstar 4.0 2021年02月24日

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