
それでも、陽は昇る
真山仁
2021年2月10日
祥伝社
1,650円(税込)
小説・エッセイ
自ら阪神・淡路大震災で被災し、妻子を亡くした小野寺徹平。東日本大震災で被災した遠間第一小学校に応援教師として赴任し、二年を過ごした小野寺は、神戸へ戻り、教え子の相原さつきが代表を務めるNPO法人「震災伝承プロジェクト」の活動に奮闘していた。震災で起きたことを語り継ぐ活動を通じ、被災地復興の主役はその土地でこれからの人生を歩む若い世代であるとの思いを強くする。その一方で、住宅、五輪、ボランティア、産業誘致など、「復興」の掛け声の下、課題を抱えたまま「東日本」から10年の2021年を迎えた。そこに未来へ向かう希望は見いだせるのか。小野寺にとって、「使命」とは何か。彼がたどり着いた、一つの答えとはーー。
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