
渡辺治の政治学入門
渡辺治
2012年11月30日
新日本出版社
1,650円(税込)
人文・思想・社会
新自由主義に終止符を。現代の日本政治を見る確かな目と方法を磨くための入門書。
本棚に登録&レビュー
みんなの評価(1)
starstarstarstar
読みたい
0
未読
0
読書中
0
既読
1
未指定
7
登録しました。
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
シェア

LINE
リンク
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
© Rakuten Group, Inc.
キーワードは1文字以上で検索してください
T2XFG6hqKaRYTa9
民主党政権の実体を暴く
民主党政権といえば、国民の期待を一身に背負って裏切った政権として、多くの国民の記憶にその姿をとどめているだろう。 しかし、民主党政権では、自民党政権で出来なかった左派的な政策もたくさん行われ、福祉の向上が図られていた。その一方で、消費税の増税を実行したのは、野田政権下で行われた民自公の三党合意であり、新自由主義的な政策も取られている。この矛盾はなぜ起きたのか。その答えを導き出そうという試みをしているのがこの本である。 私の感覚では、国民が果たして筆者の言う通り政策を念頭に民主党支持の投票行動を取ったとは思わない。むしろ、小泉政権の支持、民主党政権の支持、みんなの党・維新の党の躍進、安倍自民党への回帰に見られるのは、一貫した現状を変えてくれる「物語」の提供をしてくれるかどうかではないかと考えている。 一方で、民主党の変節については、筆者の言う通り、民主党内にも前原・野田を中心とした構造改革派と、菅・鳩山という風見鶏派、長妻など中道左派が雑居しており、その結果であるのではないだろうか。 結局、国民自体が「物語」という時代の空気よりも、政策を考えて投票できるようにならなければ、中道左派の政策を掲げる政権は誕生しないのではないか。 経団連の言いなりになっているというのが、この本を読んでいると理解できるので、私は山本太郎が政策本位で中道左派という流れを作ってくれることをやはり期待してやまない。
全部を表示
いいね0件