
嗤う淑女
実業之日本社文庫
中山 七里
2017年12月5日
実業之日本社
763円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
大人気シリーズ第1弾、新装カバー登場! 徹夜確実! 女神なのか、悪魔なのかーー 最恐悪女度no.1小説、待望の文庫化。 中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は 従姉妹の蒲生美智留に命を救われた。 美貌と明晰な頭脳を持つ彼女へ強烈な憧れを抱いてしまう恭子だが、 それが地獄の始まりだったーー。 名誉、金、性的衝動…絶世の美女に成長した美智留は 老若男女の欲望を残酷に操り、運命を次々に狂わせる。 連続する悲劇の先に待つものは? 史上最恐の悪女ミステリー。 漫画家・松田洋子氏による文庫版限定「あとがき漫画」収録!
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みんなのレビュー (3)
(無題)
山田風太郎、半村良、浅田次郎。この3人の作家に共通するのは何か。 私が好きな作家である、と答えたらそんなの答えになってないと笑われるだろう。しかし、そこにはある共通の好きになる要素があるのだ。それは3人ともピカレスク小説を書いていることだ。しかもそれはソフトピカレスクとも呼ぶべきもので、主人公はもちろん悪漢であるが、そこには若干のお色気とユーモアが織り込まれているのだ。 さて、本書の主人公も悪漢である。しかも前代未聞の美女となれば、期待に胸が膨らむというものだ。ところが・作者が展開するのはそんなソフトな世界ではない。何しろ、本書のヒロインは、実父殺し、銀行預金横領と銀行員・鷺沼紗代殺し、実父殺しの共犯者の抹殺、そして保険金詐欺とおぞましい犯罪を重ねるのであった。それは20年もの間、数々の罪を犯しながら他人の陰に隠れて一度も事件の表面には現れなかった女である。その美貌と話術で幾人もの男女をてだまにとり、自身の傀儡として繰り続けてきた女、蒲生美智留がいた。
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taboke
(無題)
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