
地獄の迷路
官能バイオレンス
勝目梓
1987年11月1日
実業之日本社
779円(税込)
小説・エッセイ / 新書
「ベッドに連れて行って…」おれは裸の明美の腰をしっかりと抱えた。そのまま抱き上げてベッドに運んだ。おれは明美の柔らかい腹や脇腹、腰を唇で辿り歩いた。明美のしげみが、おれのこめかみのあたりをくすぐった。おれはしげみに唇を寄せ、静かに息を吐いた。-翌朝、目覚めると、女は姿を消していた。女が走り書きしたメモには、地方の電話番号が記されていた。何物かが、殺し屋のおれを誘き出そうとしている。暴力団抗争の渦中に飛び込んだ一匹狼の殺し屋を描く官能バイオレンス。
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