グノーシスの宗教 増補版

異邦の神の福音とキリスト教の端緒

ハンス・ヨナス / 秋山 さと子 / 入江 良平

2020年7月3日

人文書院

8,250円(税込)

人文・思想・社会

長いあいだ忘れられていたグノーシスの宗教の象徴言語や教義を、従来の研究とグノーシス文書を踏まえて総合的に探究する。今日の人間精神と思考に改変を迫る書。 1986年に出版され版を重ねた同書に、ハンス・ヨナスによる英語版第3版への序文を追加した増補版。 「グノーシスの諸宗教が述べている人間の存在の分裂と散乱は、今に始まったことではなく、人間が過去・現在・未来という時間と、自と他、または主と客という空間の概念を持ち、因果律に従う意識を育て、これを律する自我に目覚めて以来のことである。自我は必然的に、時空を離れ、因果律では解決できない多くのものを排除してきた。その結果、人間の存在の亀裂はますます深まり、散乱した心魂は疎外感に悩まされるようになった。こうして、ルネサンス以降、急速に発展した近代自我に問題が生じることになった。」(「訳者あとがき」より) 第三版への序文 謝辞 序文 第二版への序文 第三刷に際しての注記(1970年) 第一章 序論ーーヘレニズムにおける東方と西方 第一部 グノーシイスの文学ーー主要教義、象徴言語 第二章 グノーシスの意味とグノーシス運動の広がり 第三章 グノーシス的イメージとその象徴言語 第二部 グノーシス主義の諸体系 第四章 シモン・マグス 第五章 『真珠の歌』 第六章 世界を創造した天使たち。マルキオーンの福音 第七章 ヘルメス・トリスメギストスのポイマンドレース 第八章 ヴァレンティノス派の思弁 第九章 マニによる創造、世界史、そして救済 第十章 コスモスのギリシア的評価とグノーシス的評価 第十一章 ギリシアの教説とグノーシスの教説における徳と魂 第十二章 グノーシス主義の領域における最近の発見 第十三章 エピローグーーグノーシス主義、実存主義、ニヒリズム 訳者あとがき 訳者後記 参考文献・文献補遺 固有名詞索引

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