新芸とその時代

昭和のクラシックシーンはいかにして生まれたか

野宮 珠里

2019年12月23日

人文書院

3,300円(税込)

エンタメ・ゲーム

戦後、良質の音楽を届けた、音楽事務所「新芸術家協会」。カラヤン、リヒテル、ベーム、イヴェット・ジロー、ムラヴィンスキー、など一流芸術家たちの熱い舞台と息遣いが甦る!毎日新聞WEB版「クラシックナビ」での好評連載、待望の書籍化! 日本の敗戦、その後の高度経済成長と音楽需要の高まりのなかで、かつて日本のクラシック界をリードした音楽事務所「新芸術家協会」。 ソ連やヨーロッパから一流アーティストを招聘するだけではなく、日本の芸術家も世界に送り出した新芸は、どのようにネットワークを築いていったのか。ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、大阪万博でのボリショイ・オペラなどの公演を手がけ、さらには、冷戦、亡命、KGB、北朝鮮出身のエージェントなど国際関係とも無関係ではなかった驚きの裏話など関係者への丹念なインタビューによって明らかにする。 はじめに 一章 萌芽ーーー北海道時代                1 幾春別ーーー創業者・西岡の誕生  2 北海道帝国大学入学  3 内地からの「呼び屋」始動  4 北海道初の「第九」公演 二章 上京  1 新生「二期会」の事務所からのスタート    2 オペラ「夕鶴」初演をめぐって   3 聴けなかったカラヤン 三章 覚醒  1 東京で本格始動           2 「新芸術家協会」誕生 四章 雌伏 1 労音誕生 2 オペラ「夕鶴」制作 3 起死回生のシャンソン 4 N響への接近 五章 飛躍  1 ヨーロッパへ  2 シュヴァルツコップ来日まで  3 ウィーン・フィル招聘  4 カラヤン&ベルリン・フィル普門館講演  5 ”新人”ポリーニ  6 幻のホロヴィッツ招聘 六章 蜜月ーーー新芸とソ連  1 大阪万博まで  2 国家の威信をかけてーーーボリショイ・オペラ来日  3 ムラヴィンスキー初来日まで  4 幻のピアニスト、リヒテル  5 功労者たち  6 三大バレエ招聘 七章 日本人の音楽家支援と音楽祭  1 柳川守  2 賀集裕子  3 海野義雄  4 大橋国一  5 音楽祭開催   八章 王者の落日  1 相次ぐトラブル  2 終焉へ  3 残映 おわりにーーー新芸とは何だったのか

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

0

未指定

0

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください