大宅壮一の「戦後」

阪本 博志

2019年11月22日

人文書院

4,180円(税込)

人文・思想・社会

「マスコミの王様」大宅壮一は、どのようにして生まれたのか?  「一億総白痴化」「駅弁大学」など数々の造語で知られ、「マスコミの王様」と呼ばれた大宅壮一。苦労を重ねた少年時代に始まり、知られざる戦中・占領期をへて、最盛期たる昭和30年代へー。文献資料を博捜し関係者へのインタビューも交え、その「戦後」に迫る。 第一章 大宅壮一の「戦後」をどうとらえるかーーー大衆社会化/転向/戦争体験 一 はじめにーーー大宅壮一の時代 二 昭和三〇年代と大宅壮一 三 大宅壮一の「戦後」をとらえるために 第二章 近現代日本における二度の大衆社会化 一 一九二〇年代の大衆社会化状況 二 一九五〇年代の大衆社会化状況 第三章 大宅壮一のライフヒストリー 一 誕生からデビューまで 二 戦前における活動 三 「マスコミの王様」へ 四 晩年の大宅壮一 第四章 戦中の大宅壮一ーーープロパガンダ映画 一 大宅壮一の戦争体験の把握にあたって 二 大宅壮一と映画 三 ジャワ派遣軍宣伝班への徴用と映画工作 四 ジャワにまつわる大宅壮一の回想と周囲の人物の証言 第五章 占領期の大宅壮一ーーーーー「大宅壮一」と「猿取哲」 一 問題の所在ーーーーー<「猿取哲」から「大宅壮一」へ>という図式 二 <「猿取哲」から「大宅壮一」へ>という図式の検証 三 「大宅壮一」と「猿取哲」----その人物論とジャーナリズム論 四 一九五〇〜一九六〇年代へ 第六章 大宅壮一の「再登場」---大宅壮一の一九五〇年代へ 一 大宅壮一の「再登場」 二 『日本の遺書』と『人間裸像』 三 『日本の遺書』の意義 四 「亡命知識人論」から「「無思想人」宣言」へ 第七章 帝国主義/総力戦から東西冷戦へーーーーー大宅壮一の海外ルポルタージュをめぐって 一 大宅壮一の海外ルポルタージュ 二 『外地の魅惑』と「裏街道」シリーズとの連続性 三 大宅壮一の海外ルポルタージュと活字メディアにおけるその展開 四 大宅壮一の「熱い戦争」と「冷たい戦争」----大宅壮一の「戦後」 補章 旧制・茨木中学校時代の大宅壮一ーーーー時事新報社発行の雑誌『少年』への投稿活動と学業成績  一 大宅壮一と雑誌『少年』  二 大宅壮一の『少年』への投稿活動  三 大宅壮一の投稿活動の意味 注 付録資料 あとがき 索引

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