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starstarstarstar 4.0 2021年07月10日
ヨーロッパに残る異教信仰(パガニスム)の民俗学的・人類学的分析。通常、人類学は他者(異文化)を分析の対象とするのだが、本書は視点をひっくり返して西洋文化のなかに他者を探っているあたりが独創的で秀逸。 異教信仰は基本的にエクリチュールを持たぬ民衆の民間信仰のうちに習俗などとして残っているだけなので、分析を行う場合は正統キリスト教の異端審問官などの手になる悪魔学書などに頼らざるをえない。しかし、こういった書物は異端を糾弾するために、現実以上に恐ろしげな言辞が用いられていたり、粉飾が施されていたりするので当然ながら、分析にあたっては上記の事情をつねに考慮に入れなければならない。このような分析の困難を著者自身告白している。 マレーはあのラヴクラフトも作品中でたびたび言及している。Witch-Cult in Western Europeのほうを引き合いに出すほうが多いが……。ともかく情報満載。
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ヨーロッパに残る異教信仰(パガニスム)の民俗学的・人類学的分析。通常、人類学は他者(異文化)を分析の対象とするのだが、本書は視点をひっくり返して西洋文化のなかに他者を探っているあたりが独創的で秀逸。 異教信仰は基本的にエクリチュールを持たぬ民衆の民間信仰のうちに習俗などとして残っているだけなので、分析を行う場合は正統キリスト教の異端審問官などの手になる悪魔学書などに頼らざるをえない。しかし、こういった書物は異端を糾弾するために、現実以上に恐ろしげな言辞が用いられていたり、粉飾が施されていたりするので当然ながら、分析にあたっては上記の事情をつねに考慮に入れなければならない。このような分析の困難を著者自身告白している。 マレーはあのラヴクラフトも作品中でたびたび言及している。Witch-Cult in Western Europeのほうを引き合いに出すほうが多いが……。ともかく情報満載。
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