1945予定された敗戦

ソ連進攻と冷戦の到来

小代有希子

2015年12月18日

人文書院

3,850円(税込)

人文・思想・社会

「ユーラシア太平洋戦争」の末期、日本では敗戦を見込んで、帝国崩壊後の世界情勢をめぐる様々な分析が行われていた。ソ連の対日参戦が、中国での共産党の勝利が、朝鮮支配をめぐる米ソの対立が予測され、そしてアメリカへの降伏のタイミングが、戦後日本の生存を左右することも知られていた。アメリカ主導の「太平洋戦争史観」を超え、アジアにおける日ソ戦争の焦点化にまで取り組んだ野心作。 序 章 「ユーラシア太平洋戦争」と日本 第1章 アメリカより身近な隣国ー戦前日本のソ連認識 ユートピアの夢 希望の国、ソ連 ソ連との同盟 アジアの一員としてのロシア人 日本社会のアメリカ人 日本社会のロシア人 大東亜共栄圏とロシア人 第2章 毛沢東の魅力?-日本の中国評価 中国共産党研究 日本軍による評価 モスクワと延安の不協和音 延安承認へ 第3章 「半島」の後継者は誰かー日本の朝鮮観察 朝鮮独立運動と共産主義 朝鮮をめぐる米ソ中の思惑ー一九四四年 第4章 終戦への方途ー米ソ不仲への注目 ソ連との外交ゲーム 「和平打診者」とアメリカ モスクワとワシントンの不協和音 第5章 対米戦の終結方法ー北上する米軍、南下するソ連軍 実現不可能な二正面作戦 終戦の始まりとしての朝鮮作戦 第6章 日本の降伏と植民地帝国の崩壊 「黙殺」から降伏へー最後の二〇日間 ソ連の参戦とアメリカの原爆投下 大日本帝国の崩壊 第7章 消えた「戦争と終戦」の記憶について 日本人が見た戦争の終結とその後 「日本の戦争史」の変遷 終 章 「ユーラシア太平洋戦争」理解のために

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

--

読みたい

1

未読

4

読書中

0

既読

0

未指定

4

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください