1941決意なき開戦

現代日本の起源

堀田江理

2016年6月15日

人文書院

3,850円(税込)

人文・思想・社会

なぜ挑んだのか、「勝ち目なき戦争」に?指導者たちが「避戦」と「開戦」の間を揺れながら太平洋戦争の開戦決定に至った過程を克明に辿る、緊迫の歴史ドキュメント。NYタイムズ紙ほか絶賛。

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

世の中には偉い人がたくさんいるものでこの作者もアメリカ人に向けてパールハーバーがなぜ起こったのか、を説明するために英語で出版したのち自ら日本語訳したもの。と言っても最近よくある日本は悪くなくて嵌められた、というものではなくて、ちょっといい言葉が見つからないのだけどなし崩しに勝目がないのが分かっているにも関わらず戦争に踏み出してしまった様が描かれている。元々が英語だったからか文章が読み易い。なぜ中国との戦争をやめられなかったのか〜それが全ての発端で〜個人的にはまだ腑に落ちないが、そもそも落とし所もないままに戦争に踏み込んだ〜どこまでやったらやめるのかコンセンサスがあったとは思えない〜には答を得たような気がする。情けない展開だな、と思う反面、後智恵であれこれ言うのは誰にでもできることだし、その当時だったら自分も…とも思ったり。そしてこの当時と比べて今の日本はどうなんだろうとか考えさせられたり。そんなこんなでかなりいい作品だと思いました。

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