人に強くなる極意
青春新書インテリジェンス
佐藤優
2013年10月2日
青春出版社
921円(税込)
人文・思想・社会 / 美容・暮らし・健康・料理 / 新書
「どんな相手にもぶれない、びびらないー」“図太い人”になる頭の使い方。
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(無題)
僕はハウツーものは一切読みません。もうそんなものを読んで何かを身につけるほど歳が若くないからです。そんな僕がなぜ本書を手に取ったかを先ず書いておかなくてはならないでしょう。それは著者が佐藤優に他ならないからです。彼が世の中をどう捉え、将来をどう予測しているか、またそれにどう対応しようとしているかを知りたいと思ったからです。 先ず、著者は現在の世界を読み解くベクトルとしてグローバル化と国家機能の強化をあげています。グローバル化は誰しもが肯定する時代の潮流ですね。今やヒト・モノ・カネの動きは国家の枠組みを大きくはみ出しております。ですから、国家の役割は相対的に縮小しているのが現実です。ところが著書は、国家機能の強化が時代のトレンドだと言います。確かに、近代国家の主要要素である領土問題が我が国に存在することは事実であります。中国が海洋国家に大いなる野心を燃やす現実と照らし合わせると、尖閣諸島をめぐる問題は一層きな臭さを増します。これを防衛問題として捉える我が国首脳部の最近の動向を考え合わせると、著者の認識には首肯せざるを得ません。本書はそんな基本認識を基にビジネスパーソンが賢く社会を渡る上で、「怒らない」「びびらない」「飾らない」「断らない」「お金に振り回されない」「あきらめない」「先送りしない」の6つの観点から人間力を強化する技法を紹介しています。 僕はそんな技法には全く興味がありませんので、そこはスルーして、著者が世界をどう見ているかについて触れますね。怖いものと強くないものの見分け方で、著者は国家権力を本当に恐れているのが伝わってきます。さすがに国策捜査の生贄となっただけのことはあります。実感があります。次はTTPの本質は何かとの認識論。TTPは経済協力の体をなしていながら、本質は軍事同盟であるとの見方です。だからこの枠組みから日本が外れることはあり得ないわけです。もし外れるとすれば、中国と経済・軍事同盟を結ぶか、我が国が核を保有して軍事大国への道を選択しかありません。どちらも現実的ではありませんので、著者の考えに全く異論がありません。 ガダルカナル攻防戦で日本軍は兵力を逐次投入し、部隊はことごとく殲滅されました。結局数万人の日本兵の死体の山を築いて敗れ去りました。それでは日本軍は何故このような致命的間違いを犯したのでしょうか。著者はそこに驕りと侮りがあったと指摘します。個々の兵隊は優秀で勇敢であったにもかかわらず、相手戦力を把握、分析し作戦を立てる指導者や軍令部に問題があったのですね。この構図は現在の日本にも当てはまるというんです。国民一人ひとりのレベルと質は高いものがあると思われますが、それをまとめる政治家や官僚たちの驕りと侮りです。 我が国の最高指導者を見ていると、彼に取って代わる政治家が皆無である事が原因なのでしょう、確かに驕りが感じられます。戦争ができる国、戦争をする国などにしないで欲しいとの、多くの国民の声など無視しても構わないとの侮りが確かにあります。何だかとんでもない事になりそうな予感がします。
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Readeeユーザー
(無題)
さいたま市立図書館借り出し2014-01-15 Big tomorrowの連載 あまりにも幼い子供に人生訓を説くようで レベル下げ過ぎです。
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