風景構成法の事例と展開

心理臨床の体験知

皆藤章 / 川嵜克哲

2002年2月28日

誠信書房

5,280円(税込)

人文・思想・社会

本書は、児童臨床や病院臨床、司法臨床などさまざまな職業領域で実践されている風景構成法を中心とした心理療法の事例にたいして、編者の二人が対談という形式でその流れ、読み、コミットメントを徹底的に縦横無尽に語り合う異色の書である。心理療法は人間の日々の営みに密接に関わる実践的な領域である。それゆえ、心理療法家は激動する生活の変化が人間の営みに与える影響に敏感でなければならない。とくに、近代科学がもたらした恩恵の一方で、その操作性によって人間存在が深刻な危機に瀕していることを知っておかねばならない。本書に掲載されている事例と対談コメントを読み進むなかで、「風景構成法」が安易な操作性に流れることなく用いられるとき、そこには人間存在にたいして真摯かつ謙虚に向き合うという心理療法の原点をみることができるであろう。

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