医学概論（第1部）新装版

著者自身は医学概論を「科学論」「生命論」「医学論」の三部からなるものとして形成している。ともかく、著者はひとつの医学概論の体系を形成した。けれども、それは未だ骨組に過ぎず、真の研究は今後に俟たねばならぬ。殊に「第一部-科学について」はそれを公にしてから既に十数年経っているから、全巻完成のこの機会に、全般的加筆あるいは改作を求められるでもあろう。しかし、それは更に時間を要することであるし、それに、科学に対する著者の根本的な考え方は今も変わっていないので、この新版は部分的添削を行うにとどめている。