
魔性
アルケミスト双書 闇の西洋絵画史〈2〉
山田 五郎
2021年3月19日
創元社
1,650円(税込)
ホビー・スポーツ・美術
大好評シリーズ「アルケミスト双書」から 『闇の西洋絵画史』篇が登場! 西洋美術の「闇」の側面を浮かび上がらせる、 妖しくも美しい西洋絵画史シリーズ(フルカラー)。 著者は編集者で評論家の〈山田五郎〉。 ■著者・山田五郎より 西洋絵画には、 教科書には載せられない「影の名画」もあれば、 逆によく見る名画に「影の意味」が 隠されていることもあります。けれども、 今日の感覚では不健全と思える表現や寓意も、 描かれた背景を知れば納得でき、 見え方が変わってくるはずです。 西洋絵画の本質は、 その最大の特徴である陰影法と同様に、 光のあたる表面だけではなく 闇の側面も見ることで、はじめて立体的に 浮かび上がってくるのではないでしょうか。 ■本シリーズの特徴 ・1冊1テーマを詳説 ・類をみないユニークな切り口 ・1冊あたり約70作品を掲載 ・コンパクトで瀟洒な造本 ・本物の美術の教養に ・ゲームや漫画他、創作のための資料としても ■シリーズ *第1期:【黒の闇】篇 〈1〉悪魔 〈2〉魔性 〈3〉怪物 〈4〉髑髏 〈5〉横死 *第2期:【白の闇】篇 〈6〉天使 〈7〉美童 〈8〉聖獣 〈9〉楼閣 〈10〉殉教 ■まえがき(〈2〉魔性) ファム・ファタルはフランス語で、 直訳すれば「運命の女」。 赤い糸で結ばれた良縁が原義ですが、 もっぱら逆の意味で使われます。 すなわち男の運命を狂わせて破滅に導く 「魔性の女」という意味で。 ギリシャ神話のメディアや聖書のサロメから、 クレオパトラや楊貴妃まで、古今東西、 虚実ない混ぜ様々な魔性の女が知られています。 いずれも男を美貌と色香で惑わせ、 不実と我儘で狂わせますが、 それ以上に重要なポイントは、 彼女たちの多くが無自覚なこと。 つまり、男の方が勝手に惑わされたり 狂わされたりしているだけなのです。 魔性の女の正体は、 男の他力本願な破滅願望といえるかもしれません。 退廃的な厭世観が蔓延した 19世紀末の西洋で特に好んで描かれたのも、 決して偶然ではないでしょう。 ◆1 聖書の魔性の女 サロメ ユディト デリラ バテシバ イヴ リリス ◆2 神話の魔性の女 スフィンクス セイレーン キルケー ニンフ メディア オンファレ ◆3 実在の魔性の女 クレオパトラ メッサリーナ エリザベス・シダル ジェーン・モリス ◆Column ヘロディア 不釣り合いなカップル ヴィーナス
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