初期仏教経典成立史試論

松岡由香子

2022年11月7日

風詠社

4,400円(税込)

人文・思想・社会

筆者は仏教とキリスト教の比較を専門とするが、比較研究に際しては文献の本文批評とその成立史が必要である。しかし、仏教の文献成立史の作業は、文献があまりに多く、幅が広すぎるため専門的な研究は非常に難しい。しかし、それを欠いてはまともな仏教とキリスト教の比較研究はできないとして、専門外ながらあえて初期経典の成立史の考察を試み、比較研究の際の文献の基準を可能な限り明らかにする。 〈凡例〉〈はじめに〉〈一章 研究史〉〈二章 最初期の経典〉〈三章 アショーカ王以前の経典〉〈四章 アショーカ王の頃の経典〉〈五章 枝葉部派分裂を反映する経典〉〈六章 アショーカ王以後にまとめられた経典〉〈七章 ヴァッタガーマニ王の頃(紀元前一世紀)の経典〉〈八章 紀元後の経典〉〈九章 小部の成立〉〈補論 仏教とキリスト教における文献のもつ意味の違い〉〈あとがき〉

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