いのちをかけた疾走

1985年、スーダンのキモトングにロペペは生まれる。内戦の続くスーダンでロペペ少年は反乱軍に誘拐される。命からがら逃げ出したロペペは国連のキャンプの生活が始まる。走ることが自慢だったロペペはある日テレビで観たオリンピックに感動し、いつかは自分もと夢を抱く。その後アメリカに里子として引き取られたロペペは名前をヨセフと変える。ヨセフは里親の温かい愛情に包まれて育つ。やがて得意の「走り」で身を立てる事を志すヨセフは苦労を重ねながらも、コーチやチームメイトにも恵まれ、アメリカオリンピック選手団の旗手となる。そして・・・ 第一章誘拐、第二章奪われた毎日、第三章天使たちとの脱走、第四章家路を走る、第五章カクマ、第六章ロペペからヨセフに、第七章新しい夢、第八章生きるために書く、第九章さよならは言わずに、第十章ようこそ、ヨセフ、第十一章約束の地、第十二章もう一度子供に、第十三章二つの夢、一つの目標、第十四章9・11、第十五章生きている！、第十六章オリンピックへの道、第十七章走る心地よさ、第十八章家族との再会、第十九章墓から舞い戻って、第二十章夢を追いかけて、第二一章目前に迫った夢、第二二章「ありがとう、アメリカ」、第二三章最大の名誉、第二四章兄弟たちの夢をかなえるために、第二五章人生最高の出来事