心思回想

笹川俊之

2025年3月18日

パレード

1,100円(税込)

小説・エッセイ

この世に悔いはないですか? 人類は生命体が機能を亡くした場合、肉体と心思に分かれる。 肉体は機能不全となり荼毘に付され、骨となりいずれは土に返る。 一方、心思は考えや思いであり、形がないものである。 この心思は幽体となり、あの世の入り口から列車に乗り、あの世に向かう。 人生を全うして悔いのない人生を送った心思(幽体)は、あの世行きの列車に乗れるが、悔いの残ったままの心思は、列車に乗れず邪鬼の世界を漂うことになるのだ。 あの世の王様である心思親王から指示を受け、入り口の番人となった大井大介番人と菅原愛子番人。 ふたりの元に今日も新しい心思がやってくる。 ふたりの番人が、この入り口にたどり着いた心思から話を聞き、共に彼らの人生を振り返り、この世での失敗を気づかせていく物語。

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