父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。
ヤニス・バルファキス / 関 美和
2019年3月8日
ダイヤモンド社
1,650円(税込)
ビジネス・経済・就職
プロローグ 経済学の解説書とは正反対の経済の本 第1章 なぜ、こんなに「格差」があるのか? ──答えは1万年以上さかのぼることになる 第2章 市場社会の誕生 ──いくらで売れるか、それがすべて 第3章 「利益」と「借金」のウエディングマーチ ──すべての富が借金から生まれる世界 第4章 「金融業」の黒魔術 ──こうしてお金は生まれては消える 第5章 世にも奇妙な「労働力」と「マネー」の世界 ──悪魔が潜むふたつの市場 第6章 恐るべき「機械」の呪い ──自動化するほど苦しくなる矛盾 第7章 誰にも管理されない「新しいお金」 ──収容所のタバコとビットコインのファンタジー 第8章 人は地球の「ウイルス」か? ──宿主を破壊する市場のシステム エピローグ 進む方向を見つける「思考実験」
みんなの評価(133)
starstarstar読みたい
170
未読
71
読書中
46
既読
547
未指定
695
書店員レビュー(0)書店員レビュー一覧
みんなのレビュー (17)
史上最も「夢中で読める」経済書
いやいや、続けざまにこんな面白い本に出会えるとは…。 2015年:ギリシャ(=経済危機直下)の財務大臣を務めた“父”が、 10代半ばの“娘”の「何故格差は存在するのか?」との問いに答えた、 専門用語を極力排した、非常にわかりやすく、本質が腑に落ちる、「夢中で読める」経済書でした。 訳者は「ZERO to ONE」や「FACTFULNESS」の関美和さん(⇒訳もわかりやすい)。 ノーム・チョムスキーやスラヴォイ・ジジェクといった世界の賢者が絶賛する、経済/民主主義の『ホンネ・本質』を、シンプルで心に響く言葉で語り尽くす。 エピローグに書かれた、 「人を支配するには、物語や迷信に人間を閉じ込めて、その外を見せないようにすればいい。だが、一歩か二歩下がって、外側からその世界を見てみると、どれほどそこが不完全でばかばかしいかがわかる。」 という言葉と、訳者あとがきの、 ・日本の民主主義指数は先進国では下位の22位に留まっており、「欠陥のある民主主義」のカテゴリに入ってる。 ・労働者の自己決定権がどこまで保障されているか?を調査した経済民主主義指数でも、OECD加盟32ヵ国中29位と極めて低い。 ・日本はGDPに占める教育支出が小さく、就労しているひとり親家庭の貧困率が先進国の中で特出して高く、日本に住む子供7人に1人は貧困。 という事実にハッとさせられました。 キチンと民主主義について学び、自分の言葉で経済を語れるようにならなければ!
全部を表示ー部を表示いいね0件
外国人著者の例え話や衒学にうんざり
駄本。著者は、外連味に夢中なって、本当に言いたい事を忘れた。そんでもって、その主張も独りよがりの独善的な物である。 中盤から例え話しか無くなって冗漫に過ぎる。劇や神話、映画の例え話が失敗していて、とっ散らかった内容になってしまった。著書と編集者が揃って無能だからこうなる。 子供向けの本だから仕方がないけれど、通貨や金融について知りたければ、岩井の貨幣論やコガンの紙の約束を読むほうがよっぽどためになる。若い人は、この本をきっかけにもっとしっかりした本を読まないと駄目。 あと、破綻国家であるギリシャの元財務大臣の言う通りに機械の生産を公平に分配すると、得するのはギリシャなどのタカリ国家だけである事を理解すべきだ。この男の言い分にひと方の説得力も感じないのは私だけだろうか。 帯を書いたやつは万死に値する。
全部を表示ー部を表示いいね0件
純粋な子供にあなたは経済を教えられるか
<内容> 「経済についてきちんと娘が話すことができるように」という想いから専門用語をあまり使わず、血の通った言葉で経済を語った書籍。娘からの「なぜ格差が存在するのか」という問いに、経済がどのように生まれたか、金融の役割や資本主義の歴史と功罪について、小説やSF映画などの例を挙げながら筆者なりの答えを説明している。 <入手法> メルカリ <読むきっかけ> 書店で見かけ、気になって購入。「そういえば経済について私は幼い子達にわかりやすいように説明できるだろうか。専門用語を多用せずに説明できるのか」そんな思いから本書を手に取る。 <評価> なぜ市場社会が生まれたのか、なぜ債務が生まれたのか、我々のような一端の若いものにできることは何か。市場社会の成り立ちから現代の資本主義社会に生きるうえで大切な考えを学べる。例が多用されているが故にわかりやすいが、少し読みづらい点もある。しかし繰り返すが、わかりやすい。
全部を表示ー部を表示いいね0件
史上最も「夢中で読める」経済書
いやいや、続けざまにこんな面白い本に出会えるとは…。 2015年:ギリシャ(=経済危機直下)の財務大臣を務めた“父”が、 10代半ばの“娘”の「何故格差は存在するのか?」との問いに答えた、 専門用語を極力排した、非常にわかりやすく、本質が腑に落ちる、「夢中で読める」経済書でした。 訳者は「ZERO to ONE」や「FACTFULNESS」の関美和さん(⇒訳もわかりやすい)。 ノーム・チョムスキーやスラヴォイ・ジジェクといった世界の賢者が絶賛する、経済/民主主義の『ホンネ・本質』を、シンプルで心に響く言葉で語り尽くす。 エピローグに書かれた、 「人を支配するには、物語や迷信に人間を閉じ込めて、その外を見せないようにすればいい。だが、一歩か二歩下がって、外側からその世界を見てみると、どれほどそこが不完全でばかばかしいかがわかる。」 という言葉と、訳者あとがきの、 ・日本の民主主義指数は先進国では下位の22位に留まっており、「欠陥のある民主主義」のカテゴリに入ってる。 ・労働者の自己決定権がどこまで保障されているか?を調査した経済民主主義指数でも、OECD加盟32ヵ国中29位と極めて低い。 ・日本はGDPに占める教育支出が小さく、就労しているひとり親家庭の貧困率が先進国の中で特出して高く、日本に住む子供7人に1人は貧困。 という事実にハッとさせられました。 キチンと民主主義について学び、自分の言葉で経済を語れるようにならなければ!
全部を表示ー部を表示いいね0件
close
ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X
LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
Readeeユーザー
期待してた内容と違った
経済的な総論がわかる本だが、例え話が多く知識吸収の手段としてはコスパが悪い。ただ、普段教養本を読むのが苦手で、物語系の本が好きだと言う人には読みやすいかもしれない。新社会人や学生が読むのにちょうど良いかも。普段から経済系の本が好きな人には物足りない内容かと思う。
全部を表示いいね1件