数値化の鬼
安藤広大
2022年3月3日
ダイヤモンド社
1,650円(税込)
ビジネス・経済・就職
頭の片隅で「数字」のことを考えよう。「知的で冷静に考えるための方法」を体系化。
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starstarstarstar 4.5 2022年03月15日
star
時々読み返そうと思う一冊。 読んだのは、会社が数値先行でコミュニケーションを取ることに対して「いや数字以外も見ようよ」と思いつつ、それは数字から逃げているだけで経営においてはクールに数を負わなければならないと分かってて、その自己矛盾に嫌気がさしたから。一旦数字で冷たく判断することを腹落ちさせたかった。 概ね、目的は満たした。例えば「感情を絡めることが問題なのであり、数字そのものがプレッシャーを与えるわけではない」と「初めに」で言ってたのは、まさにその通りだと思う。 まず行動量を持つ。そしてそれを落とさず、確率=質を上げていく。そうして大枠を掴めたら、変数を見つけ改善。さらにはその中で「真の変数」を見つけ出し、効率的に改善を続ける。 いわば論点思考に近い。=の右側(結果)を変える変数を、数式に当てはめて探そうとすると、ゲーム感覚で面白い。
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評価指標の数値化により組織全体の成果をものにする本(今後定期的に見返す)
starstarstarstar 4.2 2023年06月02日
star
目指すべき姿:数値を出して評価せざるをえない結果を出すこと。
大切なこと:自分の不足を数字で受け入れる
ステップ1:行動量を増やす→自分の行動の数を正確に数える
ステップ2:確率のワナに気を付ける→割り算による安心感のワナに気をつける
ステップ3:変数を見つける→仕事の中で何に集中するか考える
ステップ4:真の変数に絞る→無駄な変数を削り、重要な変数に絞り込む
ステップ5:長い期間から逆算する→短期的・長期的、2つの軸で物事を見ること
ステップ1:行動量を増やす→まずは誰よりもDOをこなす!
・PDCAを数値化して回す。
・行動まで時間がかかるのは以下が理由
1.何をすればいいか明確でない
2.失敗したくない
3.リーダーの言うことが納得できない
・目標は5つ以内(売上とか、マイルストン達成等)
・チームあっての個人。チーム最適の目標を織り込む。
特に管理職は個人とチームの比重を0:10とする。
ステップ2:確率のワナに気を付ける
・割合(80%成功率)とかは誤解を与える。成功数を重視すべき
・平均取れているからOKではない。内部外部の環境があるため。
ステップ3:やるべきこと、やらなくていいことを決める
・変数が何か見極める
・他人の成功論は「変数」でなく、「仮説」
ステップ4:過去の成功体験を捨て続ける
・自分のやってきた変数を疑う
・「真の変数」を見つける
・できるマネジャーは変数を減らす
ステップ5:長期的な視点で、遠くの自分から逆算する
・一人が勝ち続ける組織はだめ。
→足りない部分を伝えつづけ、いろんな人が成長する組織にしないと。
・5年後の姿をイメージする。(短期目線でブランド力を下げる失敗事例)
最後に
左側をクリアしてから右側が遅れてついてくるもの
「数値の成果」→「自分らしさ」
「数字の根拠」→「言葉の熱量」
「まずやってみる」→「理由に納得する」
「チームの利益」→「個人の利益」
「行動量を増やす」→「確率を上げる」
「長期的に考える」→「逆算して短期的に考える」
【筆者気づき】
・「変数」を探し、絞る!
・決めた変数が達成しているかを定期的にモニタリング
・達成状況を意識させるために、表彰がよき
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例が分かりやすい!
starstarstarstarstar 5.0 2022年06月11日
PDCAを回す。
1. P プラン 数値化された目標
例:400Pの本を読む
2. D ドゥ 計画を基にした具体的なプロセス
例:1日20ページ読む
3. C チェック 上司が与える評価、自らによる振り返り
例:1日の終わりに読んだページ数を確認
4. A アクション 評価を基にした反省の改善点
例:明日はどうやって20ページ読むか決める!
※ ある商品を50個売る計画(P)、
最初の週は40個しか売れなかった→10こ売れ残ったことを数値化
→『店頭での見せ方が悪かったのかもしれない』
『商品の説明がよくなかったかも』
などの問題点を考える。
☆例:例年なら100個売れる時期に、ピタッ売れ行きが落ち、30個しか売れなかったら.
日々、数値化しておけば『今年は何か変化が起こってる』という違和感にいち早く気付ける。
原因を探る行動が取れる。
なんとなく感覚で売っていたら、この変化に気付くのに遅れ、問題を放置して、とてつもない機会損失を生む。
そうならないために、1日の売り上げを数値化して、週の目標の数字を把握しておき、
毎週、比較して『数字の変化』に気づく事が大事!
2、D ドゥ
行動量を増やす!
誰よりも数をこなす。
*疑問に思うことを1つ1つ確かめている人より、与えられてことを素直にやる人の方が仕事は上達する!
まずは、体に覚えさせて、成長した後にそれを疑ってみれば良い。
・1日ごと、1週間ごとの数値化と見直しをしているか!
・「やったことに意味を後付けする「と言う性質があります。
せっかくやったのだから、そのことに「意味がなかった」と言うことをなかなか認められない。
「内装をかっこよくしたら、人が集まるでしょう」と言うような安易な考えをする人がいます。
もしくはおしゃれなホームページを作れば人が集まると思い込む人もいます。
そうではなく、その行動が「顧客を増やすため」なのか、「単価を上げるため」なのか、どういった目標とつながりがないと意味がありません。
いかなる時も、「P(目標)」が何かを忘れないことです。
・やったことに勝手に意味付けをするのではなく、明らかに結果や成果につながったことを見つけ出す。
その確認作業が「C(評価)」です。
そして必ずセットで「次はどうするか?」の仮説を考える。
これが「A(改善)」の段階。
*失敗したり未達だったりしたのなら、他にどんな方法があるか考える。
・これまでやってきたことにしがみつくのはやめて、失敗を受け入れて次の行動を変えられるようになりましょう。。
・「自分の不足」に向き合い続ける。
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部下は何が足りてないかを明確にすることが成長につながる
著者は、識学(意識構造学)を通じて組織課題の解決を図る会社の社長。 いったん数字で考えるクセをつけることにより、自分を数字でマネジメントでき、チームをマネジメントできる。 学んだことは以下の通り。 1 自己欺瞞を防ぐ 自分がどれだけやったのか、嘘偽りなく、一日ごとの数値化を自分のためにやる。 数値化の鬼となり、失敗を失敗として正しく認識してこそ、次からは改善できる。 自分の行いを客観的に把握するクセをつけ、とにかく自分に甘い評価を下すクセを無くす。1日にできる自分の限界を正しく認識する。 2 Pに時間をかけない 計画を立てるときがもっともテンションが上がるが、計画を立てるだけで安心してしまう落とし穴がある。 人は量より質を求める傾向があり、失敗したくないという思いが強い。PからDまでのタイムロスを減らし、行動量にフォーカスする。 〜を目指して頑張る、〜に積極的に取り組む、などの漠然とした内容だと、行動量は減っていく。日々の行動に迷いがないレベルまでKPIに分解できていることが重要。それを1日ごと、1週間ごとの数値化と見直しを行う。 3 目標とは地図 評価項目をすぐに思い出せるか?5つ以下の数値化された目標であれば、すぐに思い出される。 管理部門であってもできるだけ数値化する。業務改善数など。 年間の目標を1日のKPI設定し、心を鬼にして自分をマネジメントする。KPIを日々の行動に迷いがなくなるレベルにまで分解し、行動量を増やすことだけを考える。 上司は目標と結果以外は管理しないようにシフトする。自分でやって自分で解決することでモチベーションが上がる。 一般的にやったことには意味があると考える傾向がある。やったことに意味づけせず、明らかに結果や成果につながったことを見つけ出す。 変数が何なのか?という軸を持つことで、仕事の目標設定がぶれなくなる。 4 やらないことを先に決める やりたいことを10個書き、上位の3つを今すぐやるべきこと、残り7つをやらないことにする。最重要事項の上位3つに集中でき、そこまで絞ってようやくやり遂げることができる 思った以上に成果がでないときは、変数を見直す。 目標につながるもっとも重要なポイント1つを信じ切る。真の変数を1つ設定し、その行動量を最大限増やしてみる とにかく自分の不足に向き合い続けることで成長する。上司は何が足りていないかを常に明確にする。
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