中小企業のまち大田区からはじまる ものづくり日本再興プロジェクト

辻村裕寛

2022年11月17日

ダイヤモンド社

1,650円(税込)

科学・技術

製造業においては、近年、過度な効率化によって、大企業が自社だけで新しいものを生み出せないばかりか、イノベーションを起こせなくなっている。日本企業の99・7%を占める中小企業は弱い立場に置かれているが、新しい製品を迅速に生み出せるのは、大企業ではなく身軽な中小製造企業だからだ。 激しく変化していく時代だからこそ身軽な中小製造企業が重要な役割を果たすーーという考えのもと、凋落傾向にある地域経済の活性化のために、自治体と地元企業が密な協力関係を結び、域内でエコシステムをつくり上げることができれば、地域の中小製造企業は変わり、ひいては日本の中小企業が活力を取り戻し、ものづくり大国日本の再興につながるはず。本書は、東京都大田区、大田区製造企業とともに、中小製造企業の活性化を目指した日立コンサルティングが行った新たなビジネス基盤の構築を目指して取り組んだイノベーション活動の記録である。また、イノベーションのサポート役を担った日立コンサルティングが、いかにして下町の製造企業の社長たちと協同してイノベーションを起こしてきたかを描いたプロジェクト・ストーリーでもある。 第1章 主要産業の地盤沈下に悩む地方自治体〜東京都大田区の場合 第2章 地域連携を活性化させる仕組みをつくれ! 第3章 「ものづくり改革」「デジタル化」と「コンソーシアム」 第4章 世界で戦える企業体を目指して動き始めた大田区製造業 第5章 顕在化した問題点と解決までの苦闘 第6章 I-OTAで変わった大田区製造業の新しい地域連携のカタチ

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